私たちの想い

私たちの美容業界

 私(馬場)が美容師になって27年、そのころの美容業界はまだ女性中心の業界でした。そんな中、男性美容師を目指す人が増えてきている実感があり、業界が変わっていく予感がありました。男性も美容に興味をもつ人が増え、若い男性が、美容室でカットやパーマ、カラーといった流行にあわせたヘアスタイルを楽しむのが一般的になりつつありました。
 働き方としては、当初は、昔ながらの風習(下働きのような制度)がまだ根強く残りながらも、一般的な会社として働けるところもあるといった感じがあり、同期でも働き先で待遇の差が大きく、モヤモヤとした記憶があります。

美容業界の昨今

 昨今では、お客様も女性だけでなく男性の割合も増え、男性美容師もめずらしくなくなってきました。女性にとっても男性美容師は技術だけでなく、話し相手として女生とは違った視点から気軽に相談できたり、男性目線での好みを共有できたりなどのメリットも大きいように思います。逆に、男性のお客様でも女性美容師では緊張するけど、男性だと話しやすいなど(女性同士の場合も)、お客様にとって、選ぶ幅が広がり、美容室へ来ていただきやすい環境ができてきていると感じます。
 働き方に関しては、全体的に人手不足となっている状態で、若手の育成をしないと難しい状況ではあるけども、そこまでの余裕がなく、即戦力が欲しいといった、ジレンマを抱えている美容室が多いのが現状です。
 また、美容師としては、技術を活かせずに仕事につけない人も一定数いることが分かっていて、理由としては、就職したものの離職していたり、結婚・出産のタイミングで一旦離職して復帰できていなかったりなどがあります。美容師の技術は日々繰り返すことで、磨かれ維持されています。 それがわかっているだけに、即戦力が欲しい雇用側としては、一歩踏み出しにくい場面となります。
 

コロナの美容業界への影響

 前記のように美容業界そのものは時代の流れと共に、多様な顧客と美容師の在り方や問題点があります。
 そんな中、コロナウィルスの蔓延により、美容業界全体にも大きな影響を及ぼしています。コロナが蔓延し始めてからの外出の自粛に伴い、この数年間で美容院に通う人は激減しました。今もコロナ前には戻っておらず、コロナ下での働き手の離職による人手不足も相まって、とても厳しい状況となっています。

今後の美容業界

 美容業界全体としては、美容院だけでなく、美容全体との更なる融合(例えば、エステやネイル)が望まれています。
もちろん、それぞれの技術力の向上や、顧客とのコミュニケーションを含めた顧客満足度を高めていく必要があります。
 そのためには、顧客の動向をしっかりと見極める必要があります。これはひとつの美容院やエステだけでの傾向ではなく、美容関係での横のつながりを大切にしながら情報の交換や共有をしながらしっかりと把握していくことで解決していかなければなりません。  高齢化が進んでいくなかで、新しく就職し、美容師を始める人達の顧客の中心は、自分たちより年上の方たちになってきます。同年代の顧客の好みはわかりやすいですが、自分の親世代の好みをしっかり把握することなども大切になってきます。

私たちにできること

 私たち美容院やエステなどに訪れる人たちが、帰るときには「リラックスできて元気になれる」そんな環境を提供していくことが必須で、「また訪れたい。」「誰かを紹介したい。」そうあっていただけるように邁進していかなければなりません。

 私たちはこれまで27年間、お客様と共に培ってきた経験と努力を活かし、より多くの美容に関わる人たちや、これからの美容業界の礎になるべくして、「 BeautyWorld DOLCE 」をつくりました。

 独立するためのステップとしてのシェアサロン、美容師の仕事から離れていたや技術向上を目指す場所としての、美容研修フロア、そして、美容師の求人や就職を目指す人の双方のマッチング。
 そんなことが、ひとつとなった美容に特化した「 BeautyWorld DOLCE 」です。様々な人がつどい、技術や情報を共有することができる場所になります。